輝き ~ 脱・三日坊主計画

要約だよ人生は

調布祭3日目、そしてミスコン

第67回調布祭が幕を閉じた。早い、もう3日目も過ぎてしまったのか。毎日やや遅めに見に行ってイベントを見ての繰り返しだったとはいえ、例年よりもだいぶ早く終わってしまったような気がした。しかしながらおととし委員会側で一緒に運営をしていた一つ下の後輩も「何だかものすごいあっという間に3日間過ぎてしまった」と話しており、今年は単に客として参加していたから余計にそう早く終わるような感じがしたのかもしれないな、とも思った。

さて、最終日となる本日の調布祭では毎年恒例のトリイベントである「ミスコン企画」が行われた。学内の男女比が極端に偏っている電気通信大学では「ミスコン」と銘打ちながらも一般的には男子が女装をして出演し、ステージでパフォーマンスをするというものなっている(今年はミスターコンなる「男装女子の出場」も行われたのだが)。また、つい最近は写真部門も開かれるようになった。

舞台部門開催時には毎年ステージ前を観客が埋め尽くし、調布祭の企画では講堂のゲスト出演企画と並ぶ一大イベントだ。学生はもちろんのことながら、過去には教員までも出場している。そして今年はまさに、2010年に3位入賞、2011年のミスコンにてグランプリを果たして「伝説」とされ、少し前に異動していた入江准教授が突如審査員として(しかもしっかりコスプレもして)現れたのだから会場はもう大盛況である。
(2017/12/3追記 入江先生の入賞歴に誤記がありました…ご指摘ありがとうございます)

この通り調布祭に来たのなら見に来なくちゃもったいないくらいの大イベントなのだが、実は私が見に来たのは今回が初めてだった。というのも、これまでのミスコン開催中は別エリアでの運営側シフトが入っていたため見に行けなかったのである(学内の門の警備中、ステージから漏れてくるBGMに耳を傾けていたのを思い出す…)。そんなこともあり、今回は開場15分くらい前からステージの最前で待機するぐらいに楽しみにしていた。今年はよく知る同期の友人もグループで出ていることもあってかなりワクワクしていた。

はたから見ると女装のミスコンというのはいわゆるただのネタ枠だと思われかねないのかもしれないが、出演者は至って本気である。華やかなステージの裏にはパフォーマンスの猛練習、よっぽどでない限り普段はやらないメイクの難しさ、さらにグループでの出演なら時に激しいぶつかり合いも起きたとか。今回の舞台部門にて念願のグランプリを果たしたねいぴあさんも、昨年はその喜びと悔しさを思い思いに綴っていた。これらに裏付けされたパフォーマンスのクオリティは言うまでもないほどのレベルであった。息の揃ったダンスも良し、笑いあり感動ありのストーリーも良し。もっとも、彼ら(彼女ら?)は気軽に参加できるステージであってほしいと願っているようであるが・・・

ともかく、今回生でそのステージを見に行けたことは本当に良かった。モヤモヤとする気分が吹き飛んだし、出演者の様々な思いを感じることができたと思う。以前は私も「ミスコンはどうせネタ枠」程度くらいにしか思っていなかったのだが、そんなふうに思っていたのが恥ずかしいと思うほどに、この目で見て印象がだいぶ変わった。新しい世界が開けた音がしたような、そんな気すらした。

 

調布祭の企画はすべて終わったが、学内生にとってはまだ明日の片付けが残っている。私は今年は研究室公開くらいにしか携わっていないので大した作業はないのだが、設置されたテントがなくなって撤去されたベンチが復活し、また元の大学の風景に戻ってしまうというのは、毎年名残惜しい気持ちになるものである。