輝き ~ 脱・三日坊主計画

要約だよ人生は

卒業と惜別の時

春は出会いと別れの季節。そのうち、"別れ"のほうを象徴するイベントとして真っ先に挙げられるのは、やはり卒業式。
本日私は電気通信大学を卒業し、晴れて学士(工学)の学位を受けた。

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入学からの4年間、サークル、委員会活動、研究室Twitterなどを経て様々な出会いがあった。中学、高校では友達が多いとはお世辞にも言えなかった私として、大学での人付き合いは入学前から不安だった。けれど、入学とほぼ同時に、その不安は拭われた。大学には良くも悪くも自分に似た趣味・趣向を持つ人間が、わざわざ探さずとも見つけられるほどいたのだ。話題の共有ができる友人とはすぐに親しくなり、気づけばこの4年の間で私の顔も広くなっていた。そこは、電通大単科大学たる所以だったのであろうか。
様々なしがらみから解放された大学生活では、課外活動などを通じて、それまでにはなかった体験をいくつも経験してきた。絶え間ない講義、その講義から発される課題や試験に難儀したことも数えきれないほどあったけれど、いつもすぐそばには学友がいて、お互い必死に助け合いながらチャレンジを乗り越えてきた。四六時中に有意義な助言を授けてくださった教員や先輩も、節目の際にはすぐに祝福の言葉をかけてくれた後輩も、大学生活にはなくてはならない存在であった。いま、当たり前のように4年目を終えようとしているけれど、自分の力だけでは絶対にここまで到達できなかったように思う。大学生活を通して出会った全ての人に、改めて感謝の気持ちを告げたい。

電通大では今年は791人の学部生が卒業した。理系である以上、学部生の今後の進路は大学院への進学、殊に電通大の大学院への進学が多く、私もその一人であるため、個人的には卒業という印象があまり感じられない。とはいえ、他大学の大学院で学ぶ人、アカデミアを出て来月から就職する人など、この大学を去る同級生も少ないわけではない。全員が大学院に進学するという界隈もあれば、私の所属していたピアノサークルでは同学年のメンバーはほぼ半数しか電通大に残らない。私自身の"学位を受ける"というステップアップよりは、苦楽を共にした友人との別れが名残惜しい、そんな卒業式だったように思う。彼らとはきっとまたどこかで会える、と思いたいけれど、それでも学生のうちに最後に大学で出会った多くの友人と顔合わせができたことが嬉しかった。今日は良い一日だった。

ちなみに目論見通りとでも言うべきか、買ったばかりのカメラは卒業式でも大活躍。スマートフォンでの写真撮影が大多数という環境において、一眼レフカメラの存在感は異彩を放つ。周囲の人から「それで撮ってほしい」という声が絶えず、今日だけで100枚近くは撮った。先日の北海道旅行の如く、今日もひたすらカメラマンと化していた。
思い出が褪せてしまう前に、早く整理して各所に配布してあげなくては。