輝き ~ 脱・三日坊主計画

要約だよ人生は

完全上位互換

「上には上がいる」という格言を痛感する今日この頃。公立小中出身の私は、当時の成績は学年ではわりと上位にはいたものの、1位にはなかなかなれなかった。仕事先の社長によれば、「1位」と「それ以外」の間にはいわゆる越えられない壁があるのだという。たとえ「それ以外」が2位だったとしても、である。
そうはいっても、当時はそんな考えなど持っていないし、自分自身が想定するコミュニティはごく限られた空間であったから、たとえ数字を見た上で1位ではなくても、どこかしらには勝てる部分があって、きっと総合的には1位だろう、などと良いところだけを切り取って自分勝手に考えていたものだった。まさに井の中の蛙である。

大学も1学部の狭いコミュニティではあったけれど、それでも数年前に比べれば比較対象は広くなった。学内ならまだしも、特に学外までアンテナを張ってしまうと自身の完全上位互換の存在がいともたやすく想定されるようになった。自分と似た分野の研究をしていて、自分より成績が優秀で、自分よりも趣味がたくさんあって、自分よりもピアノが上手くて、自分よりも容姿端麗で・・・などなど。おそらくこれらの条件を全て一人で達成する人間は探せば間違いなくいるだろう。実際に、そういう人がいるという噂を最近聞いたものだから耳が痛い。自身と類似する個性を持つ人間が必ずどこかしらにはいて、その中には自分の全てにおいて勝てない人間がいるということを自覚して生きていかなくてはならないと感じさせられる。

昨日に引き続き、今日も進学に伴う手続き作業をひたすら潰しにかかる一日。重いものはとりあえず一段落したからあとは研究関連の作業に戻れるだろう。しかし早くも週末が終わってしまう。明日からもう講義が始まるのかと思うと、相変わらず気が休まらない。