輝き ~ 脱・三日坊主計画

要約だよ人生は

おそるべき数学王・ガウス

生活リズムを見事に崩し、中途半端に寝て寝坊するよりはと、久しぶりに起きたまま夜を明かしてそのまま仕事へ。コーヒーを適度に飲んでいたのが効いて、仕事終わりまでは眠気も抑えて活動することができた。

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Google検索を開いてみると、画面にはもうすっかり見慣れた正規分布のグラフ、そして天体を廻る衛星の図面の画像が。クリックしてみると、「カール・フリードリヒ・ガウス」の検索結果に飛んだ。
本日4月30日はもっとも高名な数学者が一人、カール・フリードリヒ・ガウスの誕生日。1777年の誕生から、241年目となる。ガウスと言えば、オイラーと並んで数学の王とも言うべき存在。レンガ職人の息子として生まれたガウスは、物心がつく時にはすでに数学に親しんでいて、基礎数学のみならず応用数学にまでその手を伸ばしては、他の数学者が見つけるよりも何年も前から定理や法則を発見する(しかも、大抵はもっと簡潔な理論で)という、あまりにも出鱈目すぎる頭脳を持った人物であった。
先の正規分布は「ガウス分布」とも呼ばれており、やはりガウスが積極的に用い始めたことからこの名で呼ばれる。その他、電荷および電場の関係則「ガウスの法則」、床関数\lfloor x \rfloorの別名「ガウス関数」などなど、彼の名を冠した数学・物理学用語は極めて多い。事実は小説よりも奇なりというが、ガウスのエピソードはまさにそのことわざの一例としても語ることができるだろう。
ところでガウスオイラーのように、自身の業績を全て出し尽くす前にこの世を去ってしまった。しかし遺した書物を整理するたびに、本来ならガウスによって最初に発見されていただろうと思われる定理や法則がどんどん掘り出されている。特に、コンピュータが登場するよりも100年以上も前の時代で、ガウス高速フーリエ変換アルゴリズムを知っていたという事実がある。これは大変興味深いエピソードではないだろうか。私たちが何気なく学び、そして用いている数学の真実の至る所にガウスの発見が息づいているのだなあと思うと、彼の存在・業績には畏怖するばかりだ。