『For Tomorrow』
早くも帰省3日目。母親と妹は朝早くから佐野プレミアム・アウトレットに向かって行ったが、特にそそられない私は誰もいない(ペットのネコは居るが)実家で一人過ごすことに。
今日は一日中ピアノの練習をしていた。ゴールデンウィークに実家に帰省してきたのは、ピアノの練習をするためという理由もあった。以前に何度か触れてきたが、東京の下宿先には実家の電子ピアノを運んでおらず、GWの休日は大学の施設利用も少し難しいため、自由にピアノを練習できない。サークルの演奏会はすでに2週間後に迫っている。
そういえば、どんな曲を演奏するのかを公開していなかった気がする。私が数ヶ月ほど前から演奏会に向けて練習している曲は、こちら。
動画説明にもあるとおり、この『For Tomorrow』は昨年冬放映のTBSドラマ「コウノドリ」第2シリーズのピアノテーマである。綾野剛氏が演じる作品の主人公・鴻鳥サクラは産婦人科医でありながら、夜はジャズピアニストとしてこっそりと活動(実際には病院内の一部人物にはバレていて、副業を認めてもらう形で活動)するという一風変わった人物。ちなみにこの設定は、実在の産婦人科医、荻田和秀氏をモデルにしているという。まさに事実は小説よりも奇なり。
cocoacana.com作曲者・清塚信也氏はマルチジャンルで活動するピアニスト。クラシック音楽を題材とした漫画「のだめカンタービレ」のTVドラマ版において、主人公・千秋真一のピアノ演奏吹き替えを担当しているのは清塚氏である。「コウノドリ」では第1シリーズからピアノテーマや音楽監修を担当していて、第2シリーズではチョイ役ながら俳優としても出演している。第1シリーズのメインテーマ『Baby, God Bless You』の方がもしかすると有名かもしれない。
私はドラマはほとんど観れていないのだが、私の妹よりぜひ挑戦してみてほしいというリクエストを受け、それなら演奏会で演ってみようということで思い立ったのが、最初の動画で挙げた「For Tomorrow」である。始終比較的スロー・テンポで紡がれる優しげで流麗な旋律が特徴で、私も一度聴いて以来すっかり聴き惚れていた。
楽譜もドラマ放映中あたりに出版され、あまり速くない曲だから練習に時間はかからないだろうと、少し舐めてかかっていたのが災いした。流石ピアニストが作曲しただけのことはあった。この曲、跳躍と和音がむちゃくちゃ多いのだ。朝早く起きて大学のピアノを使って練習したり、このゴールデンウィークも帰省中の暇を縫って練習し続けてきたが、未だにどこかで止まってしまう状態。あと2週間にしては結構不味い状況で、今週も毎日欠かさず練習しないといけないだろう。それでも、練習するごとにどんどん難所を乗り越えてくることができた。人間と言うものは不思議な生き物だ。この先も、生活リズムをしっかり整えて最後の追い込みに臨みたい。
