輝き ~ 脱・三日坊主計画

要約だよ人生は

研究を伝えるということ

大学院で取り組んでいる研究を研究室外の人に紹介する機会が増えている。自身が取り組んでいる研究のことについては、当然のことながら私は詳しい。間違いなく指導教員よりも詳しいだろうし、世界で一番詳しいかもしれない。その詳しさ故に、何も考えずに研究の詳細を伝えようとすると、何から何まで自分目線での語りになってしまう。何が言いたいかというと、研究というものは、あらかじめ内容を整理しておかないと伝えようとしても伝わらないのだ。

他人に研究の内容を説明するときは、どんなに専門性を持っているものであることを知っていようが、初めは相手が全くもって無知であることを仮定した上で話すべきだそうだ。最近の私は、日常に起こっている例を挙げて、「この状況は問題だから、私の研究で問題を解決できるようにする」という切り口で説明をするように心がけている。こうすることで、相手はその「状況」に身を置いた情景を思い浮かべて話を聞いてくれるだろう。数学的・物理的な説明はそれからである。相手が明らかに数学にアレルギーを持っているのが分かれば、ここで打ち止めてしまっても良さそうだ。

私は根っからの理系であるが、両親は家政学・法学、つまるところ文系出身であり、まあ見事に学問の話は噛み合わない。そもそも「大学院で一体何してるの」と聞かれてしまう始末である。しかし、こういう状況はむしろ「わかりやすく説明する」ための実験台としては好例らしい。次に実家に帰るときは、親に自身の研究内容をできる限り理解してもらうところから始めようか。

今日でひとまず、私の中で一つ荷が下りた。ちょうど2018年の前半が終了してしまう・・・。