輝き ~ 脱・三日坊主計画

要約だよ人生は

終息する23年前の事件

今朝から驚きの速報。オウム真理教の元教祖、松本智津夫死刑囚の死刑執行が行われた。

rocketnews24.com

私が物心つく頃には、彼はすでに「死刑囚」と呼ばれていた。それもそのはず、逮捕から死刑に至るまでの決定打となった地下鉄サリン事件が起こったのは、私が生まれる3ヶ月ほど前、23年前の出来事だった。すでに死刑囚とされているのに、なぜいつまでたっても執行されないのか、と疑問に思っていた時期もあったが、少し後になって、今日同時に死刑執行された事件に関わる人物が行方をくらましているということを知った。行方をくらましていたのも今は昔、少し前に加害者の全てが警察の手の内となったことで、事件は終息に向かっていた。私が生まれる前から起こっていた事件が、今このように幕を閉じようとしているのは何とも感慨深い。改めて、かの事件の毒牙に倒れた犠牲者に哀悼の意を示したい。

明日私は誕生日を迎える。事件の月曜日、私はまだ母のお腹の中であった。当時、私の親が住んでいたのは浦安市で、最寄り駅は営団地下鉄(現:東京メトロ)東西線浦安駅。親もまた、いつものように営団を利用して東京の職場に出ようとしていたところだったと聞かされた。少しでも状況が違っていたら、最悪の場合は親はおろか、私も無事に生まれてこられなかったかもしれない。誕生前の事件でありながら、全くもって他人事ではないことだと思っている。

 

平成を象徴する事件が終息するさなか、西日本はしばらく前から記録的な豪雨に晒されているようだ。一人でも多くの無事を願う。