輝き ~ 脱・三日坊主計画

要約だよ人生は

UECの99歳の誕生日、そして100周年へ

adventar.org

こちらはUEC Advent Calendar 2017の8日目の記事です。

昨日の記事

前日7日目の記事はid:Bgu15さんの「Emacsの初期化ファイル 書こう?」。

8gu15.hatenablog.jp

私が所属している研究室では、標準的にはテキストエディタEmacsを使うことになっている。プログラミングのコーディングはもちろん、\mathrm{\LaTeX{}}の編集もEmacs。研究室外の友人にEmacsを使っていることを話すと、「古代の機械」とか「左手小指大丈夫?」*1とかいろいろ言われてしまうのだが、なんだかんだで私は気に入っている。この先2か月も卒業論文の執筆でお世話になりまくるEmacsだけれども、私も今のうちに初期化の設定をいじってみようかしら、と考えさせられる記事だった。ちなみに研究室内は、何かの手違いでVimが開くとボスまでもあたふたしてしまうほど毒されているEmacs支配下にあるので、しばらくEmacsとvi系エディタの大規模な宗教戦争が起こることはなさそうだ。

ごあいさつ

このブログを毎日閲覧してくれている方々にとっては改めて、はじめましての人ははじめまして、私はAltairと名乗っている者です。2014年に電気通信大学に入学し、気づけば学部卒業も目の前ですが、UEC Advent Calendarに参加するのはこれが最初となります。先月からこのブログを再開し、普段は毎日更新を第一目標にして日々の雑記を綴っております。他の記事にも目を通していただければ幸いです。


今日は何の日

アドベントカレンダーのマスは12月1日から 25日の25個があるわけだが、その中でも本日は電通大にとって記念すべき日である。

本日12月8日は電気通信大学の「創立記念日である。"UEC" Advent Calendarなんだから、大学の話を書いていこうじゃないか。

大学の歴史をサラッと見ていこう。1918年の今日、東京・麻布の地に「社団法人電信協会管理無線電信講習所」が創設された。いま東京タワーの西側の脚が建っているあたりにできたのだとか*2。この数年前にはタイタニック号の沈没事故が起こっているが、不幸中の幸いながら救われた命もあり、それには無線通信も一役買っていたのだ。大正の時代、大日本帝国でも無線通信の普及が急がれていたところに、無線電信講習所が開かれた、というわけだ。 この無線電信講習所は太平洋戦争終戦間際の1945年に「中央無線電信講習所」と名前を変えるが、その4年後の1949年、国立学校設置法施行により現在の「電気通信大学」に変わった。「一介の講習所から国立大学」というステップは他の大学と比較するとやや異質な発展かもしれない。ちなみに、調布の地に大学が完全に移転したのは1957年のことで、それまでは目黒にあった。大学の同窓会組織が「目黒会」と名付けられたのも、このような歴史の名残からである。

というわけで、今日は電通大の99歳の誕生日である。おめでとう電通大🎉

最近はあまり馴染みがない創立記念日

電気通信大学開学当初は「電気通信学部」というなかなかのネーミングの学部があり、学部はこれが唯一であった。小規模な改組が繰り返されるもこの名称は21世紀に入り2010年まで続き、それを大規模に改組する形で「情報理工学部」へ移行し、さらに2016年には「情報理工学域」へ改組された。殊にここ数年の間に電通大の事情は目まぐるしく変わっているようだ。

本日が電通大創立記念日であるということは在学生ならば知っている人も多いと思うが、少なくともここ最近は在学生からはあまり特別な日と認識されていないように思える。というのも、「創立記念日」でありながら、授業は通常通りなのだ。それに、何か催し物があるわけでもない。ちなみに私が入学して4年間、12月8日が休講になったことは1度もない。

しかし、大学側としては本当は12月8日は記念日として休みにしたいのだろう。大学の教務情報から、2017年の学年暦を見てみよう。

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「学則の特例措置に則(のっと)って、休業とせずに授業を行う」とのこと。この特例は私が入学したころから変わっていない。しかしわざわざ創立記念日を特別扱いして学年暦に書くあたり、「本来は休日にしていた」というメッセージも読み取れる。もっとも、クリスマスまで講義をやって、年始5日目にして講義を再開するという、元からギチギチの講義スケジュールの中に創立記念日の休みを入れようとしたら、後になって補講が生まれそうなので、この決断は正しいのだろう。平日の創立記念日が休日とされるのは、何年後のことだろうか。

100周年事業

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来年の今日には、電通大が講習所時代から100周年を迎える。来年の12月8日は土曜日でもともと休日になるのだが、何か催しはやるのだろうか?

大学側もこの100周年にあやかって、限られた予算の中からさまざまな取り組みを行っている。この100周年ロゴが生まれたり、記念マスコットキャラクター「りさじゅう」が生まれたり。私の友人の中には100周年事業に学生として携わっている者もおり、教員・学生の間でも議論が進められているようだ。私の在学中には大学の構造にも大きな変化があり、2年前には体育館がリニューアルされたが、何といっても今年は西地区の南に新しく100周年記念キャンパスがつくられた。セブンイレブンや様々な電子部品を揃えるマルツエレックがオープンし、さらに「ドーム絆」「ドーム友達」なるこれまたなかなかのネーミングの学生宿舎ができた。もともとこの土地には職員宿舎があったのだが、建築物が老朽化してきたため、新しく土地利用をするという流れで再開発がなされたそうだ。昨年まで栃木の実家から2時間以上かけて通学していた私は、ちょうど新築のタイミングでドーム絆にて下宿をはじめたが、考えてみればなかなか奇跡的タイミングであった。ルームシェア方式のドーム友達に関する話は1日目のid:octopus_iMykさんのブログにて、あまりプラスではない方向ながら語られていたが、私も居住している個室方式のドーム絆に関する話は私の一年上であるid:mozuku169さんから17日目に繰り広げられそうだ。お楽しみに。このブログでも、時期を変えて話をするかもしれないね。

話を戻そう。この西地区南側の再開発は大学側もノリノリだったようで、昨年1年間の毎月末に再開発の様子を撮影した写真を掲載している。はじめは誰が見るのか、と思ったが、1年ぶんの写真を見ていくとなかなか面白いものである。学生のノリの方はいまいちなようだが、大学の方は盛り上げるのにかなり躍起になっているように思える。

最後に上のロゴの話。この100周年ロゴだが、どうやら大学の予想に反してあまり浸透していない様子である。以前、大学のサークルの催し物でポスターに使用したいと考え、リサジューの校章のように厳密な使用細則があるのかもしれないと思い問い合わせたところ、こちらのロゴマークに関しては電通大と関係があるものであればどの場面でも使用していいそうだ(もちろん、公序良俗に違反しない範囲での使用であるが)。このブログを見ている在学生は、学内の出し物、論文発表のスライドなどに、「UEC」のコミュニケーションマークと一緒に並べて宣伝してあげよう。


明日の記事

UEC Advent Calendar 2017 9日目の記事はid:ALevammeアムザさんから。K課程(夜間主/先端基礎工学課程)の研究室生活とか就活などについて語られるそうだ。そういえば来年は私の所属する研究室にもK課程の学生がやってくる。昼間の人間からすると夜間主の謎は結構多いんだよな・・・

(2017/12/11 追記) アムザさんはご自身のドメインをお持ちで、ブログは主にそちらの方で運営しているとのことでした。従ってリンク先を変更しました。

*1:Emacsの操作には、Ctrlキーの使用が多いのだ

*2:http://www.uec.ac.jp/career/association/