輝き ~ 脱・三日坊主計画

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ひらけ、INNOVATION! 〜 大学の特別講演会に行ってきた

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創立100周年記念事業 100周年カウントダウン特別講演会【2月10日開催】│電気通信大学

以前の記事でも触れたように、電気通信大学は今年でルーツの設立から100周年。今日はその記念事業としての特別講演会が学内の講堂にて開催されていた。せっかくなので私も見に行ってみることにした。開演ギリギリで入場したところ、既に講堂の座席は半数近くが埋まっており、端席の観客に失礼して中央ほどに着席した。私のような在学生・大学院生はもちろん居たが、それ以上にやや中年程度の観客が多かったように感じた。調布市の市報にも掲載されていたとのことで、学外の観客も多かったのだろう。OB・OGも来ていたのだろうか。

講演会の詳細URLにもあるように、講演者は大学の卒業生でもある久夛良木健氏と、大学の前進・無線通信講習所創設者の子孫である若宮正子氏。久夛良木氏は大学の特別講義でしばしば講演をされており、私が氏の講演を聴くのは今回で2度目だった。しかし、以前講義で聴いた内容とはまた異なったお話を聴くことができた。若かりし頃の研究することへの楽しさを語っていた際には、何気なく今の自分自身と重ねようとしてしまった。いま私も熱心でいられれば、氏のようにチャンスをつかむ日が来るのではないかと、そんな根拠もないながら勇気づけられた。

 

若宮氏に関しては、昨年の「老齢ながらiPhoneのアプリを開発している」というニュース記事を見てからその存在を知った。CNNの記事を載せておこう。

www.cnn.co.jp

iPhoneアプリ開発に一端ながら触れている私としては尊敬すべき人物の一人で、記事を見た当時は「ものすごい活力のある方だ」と感心していたものだが、まさか電通大とこのような形でゆかりがあり、本人を間近で見ることができるとは思ってもいなかった。日本にとどまらず、海外での講演実績もある若宮氏の話術は流石としか言いようがなく、老齢であることへの自虐を交えて会場をしばしば沸かせながらも、創造に老若男女は関係ないということを力説されていた。私も80を越えてもイノベイティブな人間で居られるようにありたいと感じさせられた。もっとも、それまで生きていられるかがまず心配だが・・・

 

講演の最後には「歴史的音響機器が奏でる演奏」ということで、蝋管蓄音器、SPレコードによる音楽を講堂にて聴いた。これらの機材は普段は大学内の「コミュニケーションミュージアム」にて展示されており、去年からはそちらに直接赴いて1時間程度音を聴くというイベントも開催されている。一度見に行ったこともあったが、講堂で蓄音器・レコードの音を聴くというのは初めてであった。蓄音器やレコードの音は十分に大きく、100年前の音を生音で楽しむことができた。以上で合計3時間のプログラムであったが、とても興味深く、楽しく、濃密な時間であったと思う。

 

なお、今回の講演のオープニングで、100周年までのカウントダウンボードがお披露目された。カウントダウンボードは間もなく大学の南門の前に掲示されるらしい。どんな雰囲気になるのか、お楽しみである。