輝き ~ 脱・三日坊主計画

要約だよ人生は

サプライズ伊勢海老

朝9時過ぎ、寝ぼけ眼でiPhoneを見ると、少し前に「強い雨が降る見込み」という通知が。親はすでに起きていて訊いてみると確かに大雨が降っていたらしい。外は嘘みたいに晴れ間が広がっていた。テレビでも、一日中降雹の観測があったとしつこく流れていた。5月はもうゲリラ豪雨の季節らしい。

約2ヶ月半ぶりに美容室を訪れた。いい加減東京の美容室を探すべきだろうが、地元の美容室はもう6年以上お世話になっていることもあってすっかり信頼を置いている。そんなわけで、なかなか他を当たるのが億劫になって、髪が伸びてきても放置してしまっていた。ここ半月、寝癖が酷い私は夜が明けるたびに実験に失敗し爆発を食らった科学者のような髪型になっており、シャワーを浴びてからでないと外出できなくなってきていた。重さすら感じていた髪をバッサリと落としてスッキリと一日を迎えた。

その午後は、家族と一緒に祖父母に会いに行った。今日は祖父母の家で焼肉をしようと聞いていて、それだけでも楽しみにしていた。しかし、夕飯の時間になるよりも前に、目の前にとんでもないものが用意された。

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頭から尾まで30cm近くの大きさを誇る伊勢海老。デカすぎる。お正月のパーティでは確かに振舞われたことがあったが、ゴールデンウィークには幾ら何でも突然すぎであった。祖父母曰く別に意図していなかった(言い忘れていただけ)らしいが、私にとってはびっくりなサプライズである。まさか夕飯前のおやつ代わりに伊勢海老を食べることになるとは思わないだろう。よそで食べようと思ったら万はくだらないかもしれない。わさび醤油で贅沢に戴いた。生きてて良かったと思わされるというのはまさにこういう時を言うのだろうか。

この伊勢海老、わざわざ私のために買ってきたというわけではなく、祖父母が離島の知人との物々交換を経て戴いた代物だという。離島では海産物はよく採れても農産物はなかなか手に入らず、買おうとしても高かったりする。祖父は趣味の釣りを目的にしばしば離島を訪れているのだが、そこで知り合った島の方との交流を進め、以来、本州のこちらからは安く農産物を供給しているそうだ。最近送ったのは筍だったそうで、まさに「海老で鯛を釣る」ならぬ「筍で海老を釣る」といったところだったとのこと。私の喜ぶ顔が見たいと、惜しげも無くまるごと1尾の伊勢海老をごちそうしてくれる祖父母には本当に感謝しかない。この伊勢海老のボリュームに圧倒されて、メインのはずの焼肉がそこまで食べられなかったのはまた別の話だが・・・。