輝き ~ 脱・三日坊主計画

要約だよ人生は

新幹線に救われた単位がある

もうご存知だとは思うが、昨夜、ショッキングなニュースがネット上を駆け巡った。

toyokeizai.net

大学には東海道新幹線を使って通学する猛者も居るのだが、当該列車の少し後ろを走る列車に乗っていたようで、事件には巻き込まれなくともその余波の遅延に巻き込まれていたようだ。

新幹線車内における殺人事件は前例がないわけでもない。まだ私が生まれる前の頃であるが、薬物中毒に陥った犯人による凶行で生じた1993年ののぞみ24号殺人事件、その前にも1988年には未だ被疑者が特定できていないこだま485号殺人事件が発生している。しかしその後しばらくは殺人事件も発生せず、やがて「世界でいちばん安全な超特急」というイメージも持たれつつあったところに、今回の事件は発生してしまった。安全性が乗客によっておびやかされてしまった。2年後はオリンピックも控えているというのに、とんでもない悲劇が起こってしまった。 

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まだ学生でそれほど新幹線を使う機会のない私だが、私の地元・小山は東北新幹線の停車駅。まだ電車通学をしていた時代、在来線だけでは間に合わない時間まで寝坊して試験に遅れそうになり、大学に急行するべく新幹線に乗ったことが2度ほどある。まさに新幹線のおかげで救われた単位があるのだ。
新幹線のスピードは、ジェット機にはどうしてもかなわない。リニアが開通したとしても、ジェット機はその倍近い速度で空を巡る。しかし、利用者にとって鉄道の良いところというのは、ジェット機に比べて圧倒的に手続きが楽なところなのだ。ジェット機の場合は搭乗までに、荷物の搬送やら手荷物検査やらが必要で、確かに安全性は大いに確保されているが、正直なところ面倒臭い。今の所、新幹線に乗る際は乗る前に荷物検査をされたりすることはないから、搭乗券さえ買ってしまえば乗車には在来線と変わらない手間で乗ることができる。新幹線に乗るのに荷物検査なんかされていては、おそらく私の微分積分学の単位は落ちていたと思う。

一部界隈で「やはり新幹線搭乗の際に手荷物検査をするべきでは」という議論が起こされている。私個人の意見では迷いなくYesを出せない。新幹線は手軽に乗れるから良いのだ。そもそも過密ダイヤのためにラッシュ時は3~4分おきに発車する東海道新幹線の駅で、身体検査を行う設備・用地が作れるだろうか。在来線におけるSuicaのような革新的なシステムが登場すれば話は別かもしれないが、今は何とか猟奇的な人間が新幹線に乗らないことを祈るしかないように思う。